風薫る5月。明け方は少し曇り空だったのが、お昼に近づくにつれて雲が消え、
気持ちの良い日差しが出てきた。日差しが出てきたら出てきたでたちまちに
熱中症の警戒ニュース。数年前には5月の始めに熱中症の話なんて出てこなか
ったのにねえ
数年ぶり(5年ぶり以上?)にお会いした人がいた。Yさんとしよう。その
人はもう高齢。70歳を超えているらしい。以前から結構な年なのだろうと思っ
ていたが、70歳を超えていたとは驚き。ここ数年お会いしていなかったのは、
お会いしていた勉強会が終わったからというのが一番大きな理由だ。数年ぶ
りに偶然にあったのは別のA交流会。A交流会の主催者とYさんは5年以上
前からの知り合いだったという。A交流会の主催者は私の事務所が入ってい
るビルの上の階の人で、主催者の義理の息子君が私の事務所の隣で会社を経
営している。何にせよ交流会にはYさんは本当に久しぶりに出席していて、
一方私は交流会に何度も誘われていたのだが、お断りが何回か続いてどうし
ても断りきれなくなって、出席したと言うわけで・・・さらに私は仕事が長
引いて遅刻してしまった。この遅刻したのが幸いしたのか、案内されたのが
Yさんの真ん前の席。そこで本当に偶然に再会を果たした。Yさんは顧問先
の専務さんと一緒に交流会に来ていた。
ひょんなことでYさんと再会し、打ち解けた話になった。72歳のYさんだ
が、あっていなかった5年の間に鬱病にかかっていたらしい。このうつ病で
経営していたお店が経営難に陥った。そりゃそうだろう。経営者が鬱になっ
たお店がうまくいくのは難しい。さらにさらに、なんと2日に一回人工透析
を受けているという。腎臓の病気は高校時代からの病気だという。すると
この5年間、高校時代からの腎臓の病気に対応しながらうつ病にかかったと
いうことになる。うつ病になった原因は今もってわからないらしい。
やはり縁というものがあるのだろうか?私は生まれながらに決められた
運命論というのは受け入れがたい性分である。しかししかし、どう考えて
もYさんとの再会はどこかで決まっていたのではないか、という気がする。
72歳のYさんは再会が決まっていたかのようなことを朗らかに話している。
過剰な謙遜ではないが、私のようなものが他人との出会いが決まっていた
というぐらいの能力があるとは思えないのだが。
風に吹かれて、というのが今でも気に入っている。薫る風に吹かれて人
生を渡っていきたいと50歳歳を過ぎても思うのだが。何をこの年になって
青臭いことを、とのお言葉もいただきそうだ。縁であったとしても風に吹
かれて再会したということであっても、Yさんの気持ちにはさわやかな対
応をしていきたいと誓っている。緑も青葉ですねえ・・・。