2016年07月04日

赤の思い出

今朝も梅雨はどこかに行って不在。夏の日差しが今日1日を充分に

照り付けてくれそうな予感。夏らしいのは季節なのでそればそれ

でよいが、体調管理の注意が必要。

 夏の真っ赤な太陽ではないが、数日前から我が家のリビングの

本棚には幅5センチメートルぐらいあるだろうか、真っ赤な色を

した本が威厳を放っている。クリエイティブの世界では金赤と言

う色があるが、それは華やかな赤色。本棚にある本の赤はどちら

かといえば鉄分を含んだちょっと恐れ多い感じの赤色だ。その本

棚の前に神妙な顔をして問題集を読み込んでいる高校2年の息子が

いる。高2の息子が最近リビングを占領している。我が家は決し

て広いとは言えないが、子供たちには各自の部屋がある。自分の

部屋に入らずに家族が集まるリビングにいるのだ。今日から1学

期の期末試験らしくその勉強のためにリビングにいるという。私

たちの時代には自分の部屋がなく家族がいるリビングや居間では

勉強ができないと誰かが言っていたのを思い出す。しかし、次代

が変わったというのか、何かの調査で日本の最高学府の最高大学

の学生の意見ではリビングで勉強をしていたという学生が多いら

しいのだ。

 高校生が勉強をするというのは結構なことだが、リビングには

我が家で一番大きなテレビがある。私がテレビをよこで見ている

のを構わずに試験勉強をしている。五月蠅いのに頭に入るのだろ

うかと訝るこちらの都合はもろともせずに鉛筆を動かしている。

その姿を赤い本は認めているようだ。K赤のほんの背表紙には立

派な大学の名前が書いてあるが、高校2年生からこのような受験対

策本を活用するとは。学校の伝達が刺激的なのか、本気でその学校

に入ろうとしているのか、はたまた私なんかがやっていたただ単に

本棚の風格を上げるためなのか・・・

 受験生対策に必要とされる赤本がリビングの本棚に2冊ある。先

ほど述べた幅5センチメートルはあるかと思う赤本と1センチメー

トルほどの赤本。幅の細い赤本は長女が大学対策に使ったらしいも

の。その圧力は天と地ほどの差はある。長女に言わせると願書を大

学に提出した時に大学から送られたというもの。本当?と野暮な確

認もせず、デコレーションとして本棚に挟んである。学生の本棚に

は必需品の大学対策赤本だが、これから大学入学が決定するまで、

高みから受験生を眺めるのだろう。
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2016年07月01日

梅雨の晴れ間

今日は昨日までの梅雨空と一転して晴れ模様。天気予報士によれば

梅雨の中休みという事らしい。中休みは待っていたぞ、とばかりの

気持ちが出てくるから張り切りすぎてしますう。夏真っ盛りの暑さ

はその強さを呆れるぐらいに発揮するのに、中休みは調子に乗って

しまうような危うさがある。ほどほどにしていただかないと夏の盛

りには注意してかからない熱中症に囚われてしまいそうだ。

 EUの離脱を表明したイギリスに対する姿勢が厳しい。こちらは

中休みの調子に乗ってということではないようだ。離脱派の勝利は

多くの知識人や知性派の人々の思惑を超えて、部屋の片隅に存在し

ていた溜まった空気のように存在感を発したが、離脱派は調子に乗

って(ちょっと言い方が悪いかもしれないが)勝利した意思を具体

的プロセスに落とし込めていない。離脱派のリーダーだったブロン

ドの子ダルマは首相になることを拒んでいる。もう一人のリーダー

候補がいるようだが、ジャーナリズムに載る様子を見ると、多くの

人を牽引できる虚勢で造られた迫力と空虚な激しく強い自信が感じ

られない。ブロンドの子ダルマよりはその風貌からスマートと見え

るかもしれないが、口元に卑しさが少し感じられるのは私だけだろ

うか?

 拒否されたEUは自分たちの存在感と面子と沽券の関わりからそ

の離脱を強く英国に求めるだろう。その一方で(裏では)きっと引

き留め工作が進んでいるに違いない。理由はそれが政治だからだろ

う。矛盾しているようだが、それが政治なのだろう。

 英国のEUから離脱表明は、夏真っ盛りの日本におけるゲリラ豪

雨のように大きなニュースにはなるけれど、また被害はゼロには押

さえられないが、基のインフラを大きく崩すようなことはないよう

に願いたい。

 移民により自分たちの生活や権利が脅かされている事実を持って

、歴史の逆行を示唆する意思表示を行い、何千万人もの命を奪った

戦いを許した道を振り返り進んでいくなんてことは、人類の知性が

疑われることになるのではないか・・・なぁ・・・。
posted by P.S.コンサルティング at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記