負けているのか、勝っている状況なのか。見た目にはわからな
い。後半も残り数分。チームはコートの中央で、ミッドフィル
ダーと最終ラインのディフェンダーがボールを回していた。0
−3で負けているのに、である。
ワールドカップへの準備であるサッカー日本代表チームの試
合が昨日行われた。相手はセルビア。FIFAランク15位の強
豪である。日本と同様にワールドカップの南アフリカ大会に出
場を決めている。予選リーグはフランスと同じ組。そのフラン
スを上回る順位で南アフリカ大会への切符を手にした。よい強
化試合となるはずなのだが、相手のセルビアは主力が来日して
いない。同じく日本もヨーロッパで活躍する選手の招集はなし。
ドイツの長谷部選手の献身、モスクワの本田選手の一発、イタ
リアの森本選手の一瞬、フランスの松井選手の舞うドリブルな
ど、日本の主たる技術は今回は見られなかった。この点におい
ては、両チームともに主力選手の大きな部分を割り引いたメン
バー構成だった。
しかし、である。試合結果は完敗ともいえる0−3。試合の
後半になれば、冒頭で述べたように、勝っているチームがやる
がごとく、時間消化のボール回しを日本チームは平然とやって
いたのである。
日本は勝つ気がないのだろうか?サッカーとは、ボール支配
をしている時間が長いほうが勝利を得る、と勘違いしているの
ではないか。と皮肉を言いたくなるぐらいの試合内容である。
それらしく動き回って、積極的に点を取ろうとしていたのは後
半に入った石川選手ぐらい、というあるマスコミの論評に私は
賛成である。いかんせん、正確性と決定力がない。空振りはす
るわ、とんちんかんな方向へシュートはするわ、でネットを揺
るがすことができずじまい。日本の伝家の宝刀である、バック
パスばかりが目立つテレビ画面だった。私は残り時間5分(ロ
スタイムを入れたら8分ぐらいはあったかもしれない)の時点で
他のチャンネルに回すことなくテレビのスイッチを切った。案
の定、翌日のニュースを見れば何も変わった出来事はなく、無
事に0−3で負けた。選手だって一生懸命にやっているのだ、
という声が聞えてきそうだ。それであればなお更、実力差があ
りすぎるということになる。自分達の一生懸命さを訴えれば訴
えるほどに自分達が惨めになる、ということを多くの選手はご
存知だろう。(このことを知らない野球選手がいた。恥ずかし
くなるぐらいにその人はオメデタイ人だった。今も解説者をや
っているのではないか)
私はサッカーのワールドカップが楽しみだ。理由はバルセロ
ナで活躍するメッシのような選手のプレーを、見ることができ
るからだ。
2010年04月08日
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こんなつまらない代表チームの試合は久しぶり。
岡田どうした!