いよいよワールドカップが始まる。あと30分ぐらい初戦のキ
ックオフだ。今回のワールドカップは南アフリカで行われる。
アフリカ大陸で初めての開催である。アフリカで最も裕福な国
はエジプトだと思っていたが、それは甚だしい私の間違いであ
った。ナイルの賜物と呼ばれた4代文明の発祥地も、現在の国
力では南アフリカを下回っているらしい。エジプトは地中海を
挟んでヨーロッパと繋がっているが、南アフリカは遥か遠く離
れた喜望峰のある国である。エジプトからナイル川を北上する
ように、南北を縦断する形でイギリスがアフリカ大陸に侵攻支
配し、続いてフランスがサハラ砂漠を含めて東西に横断するよ
うに侵攻支配した。両国はヨーロッパのみならずアフリカ大陸
でもライバルとして競い合った。イギリスが不毛として支配し
なかったサハラは石油の埋蔵として世界の注目を浴びている。
このエジプトの国力を凌駕する南アフリカがその原動とするの
は、金やダイヤモンド、プラチナである。悪名高きかのアパル
ト政策(黒人種差別)を下支えしたのはこれら(特にダイヤモンド)
の鉱物資源を白人が押さえていたからだと何かで読んだような
気がする(本当のところは分らない)黒人の暴動も起きて、世界
から非難を浴びたが、黒人のマンデラ大統領の登場とともに、
アパルトヘイト政策は終焉を迎えた。マンデラ大統領の最大の
施策は黒人の白人に対する報復を行わなかったということだ。
何にしろ、1970年代はまだ白人と黒人がいがみ合っていて、
アフリカの中でも世界から非難されていた国がアフリカで最初
のワールドカップの開催国となるなんて、誰が予想できただろ
うか?ま、見方を変えれば、ワールドカップだから開催ができ
たとも言えなくはない。オリンピックであれば、競技場外の競
技もあり(マラソンなど)まだまだ今のアフリカの治安力では開
催が出来なかったのではないか。ワールドカップは、この単一
のサッカーという競技が国を代理しているという見方もあるほ
ど、お国柄色を出しているものだ。これらのお国柄を徹底的に
出して、各国が最高且つ最大の実力が発揮できるように期待す
るのだ。21世紀の中盤からアフリカの世紀が始まる序章とな
る予感が私にはするのだ。
2010年06月11日
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【W杯】開幕戦はドロー
Excerpt: 南アフリカが先制してメキシコがなんとか追いついてドロー。メキシコはうまいし、南アフリカはスゴイ。正直メキシコは負けなくて良かったと思ってるだろうなぁ。南アフリカは一瞬のスキをついてあっという間にゴー..
Weblog: にたろうの退屈な日々
Tracked: 2010-06-12 11:28
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